転職面接マナーの完全ガイド|受付から服装・持ち物までこれ1本でOK

転職面接マナーの完全ガイド|受付から服装・持ち物までこれ1本でOK

「初めての転職面接、学生の時とは違う『社会人のマナー』が求められるって本当?」
「何を着て、何を持っていけばいいのか分からない…」
「面接本番で、マナー違反をして評価を下げてしまったらどうしよう…」

初めての転職活動、特に面接が近づくと、そんな不安で頭がいっぱいになっていませんか?

ご安心ください。この記事では、元転職エージェントで、100社以上の選考を受けた私自身の経験も踏まえ、転職面接におけるマナーの全てを、誰にでも分かるように徹底解説します。

具体的には、

  • 受付から退室までの流れに沿った7つのステップ
  • 面接官に好印象を与える男女別の服装
  • 絶対に忘れてはいけない持ち物リスト

など、あなたが抱える不安を一つひとつ解消していきます。

きっと、あなたは自信を持って面接に臨み、「この人と一緒に働きたい」と面接官に思わせるための万全の準備が整います。

面接官はマナーで何を見ている?転職面接の「評価ポイント」とは

そもそも、なぜ面接でマナーが重要視されるのでしょうか?それは、面接官があなたの立ち居振る舞いから、スキルや経歴だけでは分からない「人間性」や「社会人としての基礎力」を見ているからです。

具体的には、以下の3つのポイントが評価されています。

ポイント1:基本的な社会人スキル

正しい言葉遣いや時間を守る姿勢、丁寧な対応は、社会人として働く上での基本です。これらのマナーが身についているかを見ることで、「入社後、顧客や同僚と円滑なコミュニケーションが取れるか」を判断しています。

ポイント2:TPOをわきまえる能力

面接というフォーマルな場にふさわしい服装や言動ができるかは、TPO(時・場所・場合)をわきまえる能力があるかの指標になります。状況に応じた適切な判断ができる人材かどうかを見極めているのです。

ポイント3:仕事への熱意や誠実さ

丁寧なお辞儀やハキハキとした受け答え、真剣な眼差しからは、仕事に対する熱意や誠実さが伝わります。「この会社で本当に働きたい」という強い想いは、マナーという形で現れるのです。

マナーは単なる形式ではなく、あなたの人柄を伝える重要なコミュニケーションツール。ここでしっかり押さえて、面接官に好印象を与えましょう。

【流れで完璧】転職面接のマナー|受付から退室まで7ステップ

ここからは、面接当日の流れに沿って、具体的なマナーを7つのステップで解説します。一つひとつの動作の意味を理解しながら、シミュレーションしてみましょう。

ステップ1:会場到着・受付(5〜10分前が鉄則)

  • 到着時間: 約束の5〜10分前に到着するのがベストです。早すぎると企業側の準備が整っておらず迷惑になり、ギリギリだと焦りから心に余裕がなくなります。
  • 最終チェック: 到着前にコートを脱ぎ、髪型や服装などの身だしなみを整えましょう。スマートフォンの電源は必ず切っておきます。
  • 受付での挨拶: 受付では、明るくハキハキと「お世話になっております。本日〇時からの面接に伺いました、〇〇(フルネーム)と申します。採用ご担当の〇〇様にお取り次ぎいただけますでしょうか」と伝えます。

ステップ2:控え室での待ち方

案内された控え室では、静かに待つのがマナーです。スマートフォンを触るのは避け、持参した応募書類のコピーや企業資料に目を通し、気持ちを落ち着かせましょう。背筋を伸ばし、正しい姿勢で待つことで、良い印象を与えられます。

私が転職活動をしていた時、控え室で待っている間にスマホでゲームをしている応募者を見かけたことがあります。その人は一次面接で落ちていました。どこで誰に見られているか分かりません。控え室に入った瞬間から、面接は始まっていると意識しましょう。

ステップ3:入室時のマナー(ノックは3回)

  1. ノック: ドアを3回、ゆっくりとノックします。(2回はトイレのノックとされるため避けるのが無難です)
  2. 入室: 「どうぞ」と声がかかったら、「失礼いたします」と言ってドアを開けます。
  3. 挨拶とお辞儀: 面接官の方を向き、明るい声で「〇〇(フルネーム)です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶し、丁寧にお辞儀(30度)をします。
  4. 着席: ドアを静かに閉め、椅子の横まで進みます。面接官から「どうぞお座りください」と言われてから、「失礼いたします」と一礼して着席します。

ステップ4:着席・面接中の姿勢

  • 座り方: 椅子の背もたれには寄りかからず、3分の2程度の位置に浅めに座ると、背筋が伸びて良い姿勢を保てます。
  • 手と足: 男性は軽く拳を握って膝の上、女性は両手を膝の上で重ねます。足は揃えて、貧乏ゆすりなどの癖が出ないように注意しましょう。
  • 視線: 基本的に話している面接官の目(または眉間や鼻のあたり)を見て話します。視線が泳ぐと自信がない印象を与えてしまいます。
  • 受け答え: 聞き取りやすい声で、ハキハキと話すことを意識します。相手の話を真摯に聞く姿勢も重要です。

ステップ5:名刺交換・書類の渡し方

  • 名刺交換:
    基本的に応募者が名刺を出すことはありません。面接官から名刺を渡された場合は、「頂戴いたします」と両手で受け取り、一読してからテーブルの自分から見て左斜め上に置きます。
  • 書類の渡し方:
    履歴書などを手渡しする場合は、相手が読みやすい向きにして、クリアファイルや封筒から出した状態で両手で渡します。「こちらが応募書類です。よろしくお願いいたします」と一言添えましょう。

ステップ6:面接終了・退室時のマナー

  1. 終了の合図:
    面接官から「本日の面接は以上です」と言われたら、座ったまま「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」とお礼を述べ、一礼します。
  2. 起立:
    椅子から立ち上がり、椅子の横で「失礼いたします」と言い、再度丁寧にお辞儀(45度)をします。
  3. 退室:
    ドアの前まで進み、面接官の方へ向き直り、「失礼いたします」と最後にもう一度挨拶とお辞儀をしてから、静かに退室します。

ステップ7:会社を出るまで気を抜かない

建物を出るまでは、面接の一環です。すぐにスマートフォンを取り出したり、ネクタイを緩めたりせず、最後まで緊張感を保ちましょう。会社の近くでタバコを吸うのも絶対にNGです。

【男女別】もう迷わない!転職面接の服装完全マニュアル

マナーと並んで悩むのが「服装」ですよね。ここでは、転職面接における服装の基本を男女別に徹底解説します。

大前提:「指定なし」は「スーツ」が基本

企業から「服装自由」「私服でお越しください」といった指定がない限り、ビジネススーツを着用するのが最も安全で確実です。特に20代の初めての転職では、誠実さや真面目な印象を与えることが重要になります。

リクルートスーツはOK?
新卒の時に着ていたリクルートスーツでも問題ありませんが、体型に合っているか、古びて見えないかは確認しましょう。余裕があれば、ビジネス用の落ち着いた色(ネイビー、チャコールグレーなど)のスーツを1着新調すると、より社会人らしい落ち着いた印象になります。

男性の服装マナー

項目 ポイント
スーツ ネイビー、チャコールグレーなど落ち着いた色。無地が基本。シワや汚れがないか事前に確認。
シャツ 白の無地で襟付きのワイシャツが基本。アイロンをかけ、清潔感を出す。
ネクタイ 派手すぎない色・柄(青系、グレー系、エンジ系など)。ディンプル(結び目のくぼみ)を綺麗に作る。
黒か茶色の革靴(紐付きがフォーマル)。事前に磨いておく。
靴下 黒か紺の無地。座った時に素肌が見えない長さのものを選ぶ。
A4サイズの書類が入る黒系のビジネスバッグ。床に置いた時に自立するタイプが便利。
髪型・その他 清潔感を第一に、前髪が目にかからないようにセット。髭は綺麗に剃る。香水やタバコの匂いにも注意。

女性の服装マナー

項目 ポイント
スーツ ネイビー、グレー、ベージュなど落ち着いた色。スカート、パンツどちらでもOK。
インナー 白や淡い色のブラウスやカットソー。胸元が開きすぎていない、シンプルなデザインを選ぶ。
ストッキング 自分の肌色に合ったナチュラルなベージュ系を着用。伝線した時のために予備を鞄に入れておくと安心。
黒やベージュのシンプルなパンプス(ヒールは3〜5cm程度)。
A4サイズの書類が入る黒・紺・ベージュなどのビジネスバッグ。床に置いても倒れない自立型が望ましい。
髪型・メイク 長い髪はまとめるなど、清潔感を意識。ナチュラルメイクが基本。派手なネイルやアクセサリーは避ける。

▼面接でのメイクのマナーについては、以下の記事が参考になります。
転職活動のメイクや身だしなみのポイントを解説!おすすめの転職サイトも紹介  ー  美ノート|クイーンアイズ

「オフィスカジュアル」「私服」を指定された場合の対処法

アパレル業界やITベンチャーなどでは、「オフィスカジュアル」や「私服」を指定されることがあります。この場合は、「企業の雰囲気に合わせた、きちんと感のある服装」を心がけましょう。

  • 男性: ジャケット+襟付きシャツ+チノパン(またはスラックス)
  • 女性: ジャケット+ブラウス+きれいめのスカート(またはパンツ)

が基本です。Tシャツやデニム、スニーカーなどラフすぎる格好は避けましょう。迷ったら、企業のHPや採用サイトに載っている社員の服装を参考にするのがおすすめです。

【必須・便利】転職面接の持ち物チェックリスト

面接当日に「あれを忘れた!」と焦ることがないよう、持ち物は前日までにしっかり準備しておきましょう。

これだけは必須!絶対に忘れてはいけない持ち物5選

  1. 応募書類のコピー(履歴書・職務経歴書)
    • 面接中に内容を確認したり、面接官から「もう一部いただけますか」と言われたりするケースに備えます。クリアファイルに入れて綺麗に保管しましょう。
  2. 企業研究の資料・求人票
    • 企業の基本情報や事業内容、自分のアピールポイントなどをまとめたメモ。面接直前の最終確認に役立ちます。
  3. 筆記用具・スケジュール帳
    • 次回の選考日程をその場で聞かれることもあるため、スケジュールを管理できるものは必須です。
  4. スマートフォン
    • 地図アプリでのルート確認や緊急連絡用に必要です。ただし、面接中は必ず電源をOFFに。
  5. ハンカチ・ティッシュ
    • 社会人としての身だしなみの基本です。

あると安心!準備しておきたい便利な持ち物

  • モバイルバッテリー: スマホの充電切れ対策に。
  • 折りたたみ傘: 急な雨に備えて。
  • 予備のストッキング(女性): 伝線してしまった時の必需品。
  • 手鏡・身だしなみセット: 面接直前の最終チェックに。
  • 常備薬: 緊張による腹痛や頭痛が心配な方は持っておくと安心です。

【要注意】これだけは避けたい!面接のNGマナー5選

自分では気づきにくいNGマナーで、評価を下げてしまうのは非常にもったいないです。以下の5つのポイントは特に注意しましょう。

  1. 遅刻は厳禁
    • やむを得ない事情で遅刻しそうな場合は、分かった時点ですぐに電話で連絡を入れましょう。
  2. 香水やタバコの匂い
    • 匂いの好みは人それぞれです。面接当日は香水の使用を控え、タバコも極力吸わないようにしましょう。
  3. スマートフォンの電源OFF忘れ
    • 面接中に着信音が鳴るのは最悪のケースです。マナーモードでも振動音が響くことがあるため、必ず電源から切っておきましょう。
  4. 貧乏ゆすりや髪を触るなどの癖
    • 緊張すると無意識に出てしまう癖は、落ち着きがない印象を与えます。意識して直す努力をしましょう。
  5. 早口・小さな声・自信のない態度
    • 話す内容が良くても、伝わらなければ意味がありません。焦らず、落ち着いて、自信を持って話すことを心がけましょう。

Web(オンライン)面接ならではのマナーと注意点

最近ではWeb面接も増えてきました。対面とは異なる注意点があるので、しっかり準備しておきましょう。

事前準備編

  • ツールの確認:
    指定されたツール(Zoom, Google Meetなど)を事前にインストールし、接続テストをしておきましょう。
  • 背景:
    生活感のあるものが映り込まないよう、背景は白い壁などシンプルな場所を選びます。バーチャル背景は便利ですが、企業によっては好まれない場合もあるため、無地のものを選ぶのが無難です。
  • 照明・カメラ:
    顔が暗く映らないよう、正面から光が当たるようにライトを調整しましょう。カメラは自分の目線と同じか、少し上になるように高さを設定します。

当日編

  • 服装:
    上半身しか映りませんが、対面と同じくスーツを着用しましょう。万が一立ち上がった時に、下が部屋着だと気まずい思いをします。
  • カメラ目線:
    画面に映る面接官の顔を見てしまいがちですが、意識してカメラを見ることで、相手と目が合っているように見えます。
  • リアクション:
    対面よりも感情が伝わりにくいため、普段より少し大きめの相槌や頷きを意識すると、コミュニケーションがスムーズになります。

面接マナーに不安なら転職エージェントの活用が最強の近道

ここまで面接マナーについて詳しく解説してきましたが、「一人で全部準備するのはやっぱり不安…」と感じる方もいるかもしれません。

そんな方にこそ、転職エージェントの活用を強くおすすめします。

なぜ転職エージェントを使うべきなのか?

転職エージェントは、求人紹介だけでなく、転職活動全般をサポートしてくれるプロフェッショナルです。

  • 模擬面接: 本番さながらの模擬面接で、あなたのマナーや話し方を客観的にチェックし、具体的なアドバイスをくれます。
  • 企業ごとの情報: エージェントは、企業の社風や過去の面接で聞かれた質問など、一般には公開されていない内部情報を持っています。
  • 日程調整や条件交渉: 面倒な選考日程の調整や、自分では言いにくい給与などの条件交渉も代行してくれます。

私自身、2回目の転職ではエージェントを活用し、書類の添削から面接対策まで徹底的にサポートしてもらいました。その結果、自信を持って面接に臨むことができ、給与を2倍以上にアップさせることに成功しました。

【20代・未経験向け】Jobornが本気でおすすめする転職エージェント

20代の、特に初めての転職では、どのエージェントを選べばいいか迷いますよね。ここでは、あなたの状況に合った信頼できる転職エージェントを厳選してご紹介します。

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まとめ|万全のマナーで自信を持って内定を掴もう!

今回は、転職面接における基本マナーを、受付から服装、持ち物まで網羅的に解説しました。

  • マナーはあなたの人柄を伝えるコミュニケーションツール
  • 受付から退室まで、一連の流れでマナーを覚える
  • 服装や持ち物は、清潔感と準備力がカギ
  • 不安な時は、転職エージェントというプロを頼る

マナーは、一夜漬けで身につくものではありません。しかし、この記事を読んで事前にポイントを理解し、シミュレーションしておくだけで、当日の自信は全く違ってきます。

完璧なマナーは、あなたの熱意と誠実さを面接官に伝え、内定をグッと引き寄せる力になります。万全の準備で、自信を持って面接に臨んでください。あなたの転職活動が成功することを、心から応援しています!

▼面接に落ちる人がやりがちな逆質問についてはこちらから

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