「新卒で入社してまだ数年。大きな実績なんてないし、職務経歴書に書くことが見つからない……」
あなたは、今まさにパソコンの前でフリーズしていませんか? その気持ち、痛いほど分かります。

私も新卒2年目で転職活動を始めたとき、職務経歴書の空白を前に絶望しました。「毎日怒られてばかりで、誇れる成果なんて何もない」と。 焦りから適当に書いて提出し、結果として100社以上の書類選考に落ちるという地獄を見ました。
しかし、断言します。 第二新卒の職務経歴書に、輝かしい「実績」は必要ありません。
企業が第二新卒に求めているのは、実績ではなく「基礎力」と「ポテンシャル(伸びしろ)」だからです。 書き方のコツさえ掴めば、経験が浅くても「この子に会ってみたい」と思わせることは十分に可能です。
この記事では、書類選考で落とされ続けた私が、人材業界で学び実践して書類通過率を劇的に改善させた「第二新卒専用の職務経歴書の書き方」を、例文付きで完全解説します。
- 採用担当者が第二新卒に見ている3つのポイント
- 「書くことがない」を解決するネタ探しの技術
- 【職種別】そのまま使える書き方・例文
これを読めば、あなたの強みが伝わる職務経歴書が完成し、自信を持って面接に進めるようになります。 ぜひ最後まで読んで、理想のキャリアへの切符を掴んでください。
目次
第二新卒の職務経歴書は「実績」より「ポテンシャル」が9割

まず大前提として、第二新卒(新卒入社3年以内)の転職において、採用担当者は「即戦力スキル」を期待していません。 ここを勘違いして、無理に実績を盛ろうとすると逆効果になります。
採用担当者が第二新卒に求めている3つのポイント(意欲・基礎力・柔軟性)
企業が第二新卒を採用する際、チェックしているのは以下の3点です。
| 評価ポイント | 採用担当者の心理 |
| ①仕事への意欲(熱意) | 「またすぐに辞めないか?」「未経験の仕事を学ぶ気概があるか?」 |
| ②社会人基礎力 | 「挨拶やビジネスマナー、PC操作など、教育コストをかけずに働けるか?」 |
| ③柔軟性(素直さ) | 「前の会社のやり方に染まりすぎていないか?」「アドバイスを素直に聞けるか?」 |
つまり、職務経歴書では「何をしてきたか(What)」以上に、「どのような姿勢で取り組んだか(How)」を伝えることが最重要です。
未経験転職こそ「職務経歴書」が重要な理由
「未経験だから履歴書だけでいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、未経験転職こそ職務経歴書が勝負を分けます。
なぜなら、経験がない分、「過去の業務経験といかに共通点(ポータブルスキル)を見つけ出し、応用できるか」という「思考力」が試されているからです。 私もかつて、ここをおろそかにして「やる気はあります!」とだけ書いた書類を送りまくり、見事に全滅しました。
履歴書との違いと使い分け方
- 履歴書
学歴や職歴などの「基本データ」を伝える書類。略歴が中心。 - 職務経歴書
あなたの「実務能力」と「仕事への向き合い方」をプレゼンする書類。
第二新卒の場合、履歴書の職歴欄は数行で終わってしまいます。だからこそ、職務経歴書で「期間は短いが、これだけの密度で働いてきた」とアピールする必要があります。
厚生労働省のサイトで履歴書や職務経歴書のフォーマットをWordやExcel形式で無料ダウンロードできます。
参考:厚生労働省「履歴書・職務経歴書 らくらく作成」
「書くことがない」と悩む第二新卒必見!アピール材料を見つける3ステップ

「そうは言っても、本当に書くことがないんです」 かつての私もそうだったので、その気持ちは痛いほど分かります。ルーチンワークや雑用ばかりだと感じてしまいますよね。
しかし、以下の3ステップで棚卸しをすれば、必ず書くべき内容が見つかります。
ステップ1:期間が短くてもOK!担当業務を全て書き出す(棚卸し)
まず、実績かどうかは気にせず、日々の業務を全て書き出してください。
- 電話対応(1日平均◯件)
- 来客へのお茶出し
- 資料のホチキス留め
- 日報の作成
- 先輩社員の同行
些細なことでも構いません。「何もしていない」ということは絶対にないはずです。
ステップ2:「成果」ではなく「工夫・プロセス」を言語化する
ここが最重要ポイントです。第二新卒は数字(売上など)が出せなくても、「プロセス(工夫したこと)」で評価されます。
- × ただの事実
「電話対応を行った」 - ◎ 工夫・プロセス
「お客様を待たせないよう、3コール以内に取ることを徹底した。また、不在時の伝言は要点を復唱し、聞き漏らしゼロを継続した」
どうでしょうか?これなら、特別なスキルがなくても「正確性」や「顧客志向」が伝わります!
ステップ3:異業種でも通じる「ポータブルスキル」に変換する
最後に、書き出した工夫を、どの業界でも通用するスキル(ポータブルスキル)という言葉に変換します。
| 日常業務の工夫 | 変換後のポータブルスキル |
| 納期の厳しい資料作成を間に合わせた | スケジュール管理能力、タスク優先順位付け |
| クレーム対応で相手の話を傾聴した | 傾聴力、ストレス耐性、課題解決能力 |
| 複数の先輩からの指示を調整した | 調整力、報連相の徹底、柔軟性 |
私はこの「変換」ができるようになってから、書類通過率が嘘のように上がりました。
【基本項目別】第二新卒向け職務経歴書の書き方とポイント

ここでは、職務経歴書の主要項目の書き方を解説します。
【職務要約】経験が浅くても「何ができるか」を簡潔に伝えるコツ
冒頭の「職務要約」は、採用担当者が最初に読む顔です。200〜250文字程度でまとめます。 「◯◯株式会社に入社し、△△業務に従事しました」だけでなく、「そこで何を学び、どのような姿勢で取り組んだか」を一文加えましょう。
悪い例
新卒で入社し、営業事務として電話対応や資料作成を行いました。一身上の都合により退職予定です。良い例
新卒で◯◯株式会社に入社し、営業事務として受発注業務や顧客対応に従事しました。正確性とスピードの両立を意識し、部署内の入力ミス削減に貢献しました。現在は、この事務処理能力を活かせる環境を求め転職活動中です。
【職務経歴】実績不足をカバーする「定性情報」の盛り込み方
表形式で職歴を書く際、「実績」欄が空白だと寂しいですよね。 その場合は、「取り組み姿勢」や「習得知識」という項目を作って埋めましょう。
- 習得知識
業界知識、ビジネスマナー、Excel関数(VLOOKUP等) - 取り組み
チーム内の情報共有を率先して行い、業務効率化に努めた
【自己PR】未経験職種への熱意と「再現性」をアピールする型
自己PRは「強み」+「エピソード」+「貴社でどう活かすか(再現性)」の構成で書きます。 未経験職種への転職なら、「前職の経験が、次の仕事にどう役立つか」という接続詞を意識してください。
(例:接客業 → 事務職の場合)
「接客で培った『相手の意図を汲み取る力』は、事務職における『営業担当者への先回りしたサポート』に活かせると確信しております。」
【志望動機】「なぜその会社か」と「将来のビジョン」を紐付ける
「前の会社が嫌だったから」という逃げの姿勢は見抜かれます。 「御社の◯◯という点に惹かれ、ここでなら私の目指す△△というキャリア(ビジョン)を実現できると考えた」という未来志向で締めくくります。
【職種別・例文】未経験転職に使える職務経歴書サンプル&テンプレート

ここでは、第二新卒によくあるパターンの例文を紹介します。
営業職への転職(未経験・第二新卒)の書き方・見本
営業職は「行動量」と「ストレス耐性」が好まれます。
- ポイント
学生時代の部活動やアルバイトでの「目標達成経験」もアピール材料になります。「断られても粘り強く対応できる」メンタリティを示しましょう。
事務・管理部門への転職の書き方・見本
事務職は「正確性」と「PCスキル」が必須です。
- ポイント
「ミスを減らすためにチェックリストを作成した」など、几帳面さをアピールするエピソードが有効です。Word、Excelのスキルレベルは具体的に(例:ピボットテーブル使用可など)記載しましょう。
ITエンジニアへの転職の書き方・見本
IT業界は「学習意欲」が全てです。
- ポイント
実務未経験でも、「ProgateでHTML/CSSを20時間学習した」「ITパスポートを取得した」など、独学のアクションを記載することで本気度が伝わります。私はここを強調してIT業界への切符を掴みました。
サービス・販売職からのキャリアチェンジの書き方・見本
販売職の方は「コミュニケーション能力」と「数字への意識」をアピールします。
- ポイント
単に売っただけでなく、「顧客層を分析してレイアウトを変えた」など、マーケティング的な視点を持っていたことを伝えると評価が跳ね上がります。
「例文を見ても、自分の経歴をどう書けばいいか自信がない…」
「誰かに添削してもらって、確実に通過したい」
そう不安に思う方は、プロの手を借りるのが一番の近道です。 私自身、独学で書いていた頃は通過率がほぼゼロでしたが、転職エージェントに添削してもらった途端、書類選考が通るようになりました。
特に未経験転職に特化したエージェントなら、「実績がない」悩みへの対処法を熟知しています。具体的な添削を受けたい方は、以下の記事で紹介している「未経験に強いエージェント」を活用してみてください。
>>【20代転職成功者続出】未経験転職のやり方!全7ステップ完全網羅
第二新卒の職務経歴書に関する「よくある質問」と解決策

最後に、第二新卒の方が迷いがちな疑問にお答えします。
Q. 前職を半年(短期)で辞めていても書いていいですか?
A. 必須です。正直に書きましょう。
短期間でも社会保険に加入していた場合、隠すと経歴詐称になります。 半年で辞めた事実は変えられませんが、「なぜ辞めるに至ったか(反省)」と「次はどう貢献したいか(意欲)」をセットで伝えることで、ネガティブな印象を払拭できます。
Q. 学生時代のアルバイト経験は書いてもいいですか?
A. 職歴が極端に短い場合は「自己PR」の補足として有効です。
例えば、正社員歴が3ヶ月しかない場合、それを補うために学生時代のリーダー経験や、長期間継続したアルバイト経験を書くのはアリです。ただし「職務経歴」の欄ではなく、「自己PR」の中にエピソードとして盛り込みましょう。
Q. ネガティブな退職理由は正直に書くべきですか?
A. 書類には書かず、ポジティブに変換します。
・「残業が多かった」→「効率的に働き、自己研鑽の時間を確保したい」
・「給料が安かった」→「成果が正当に評価される環境で挑戦したい」
嘘をつくのではなく、言い換える技術が重要です。
Q. 手書きとパソコン、どちらが良いですか?
A. パソコン一択です。
現代の転職活動において、手書きの職務経歴書は「PCスキルがない」「効率が悪い」と判断されるリスクがあります。Word形式で作成し、PDF化して提出するのが基本です。見栄えも綺麗になりやすいです。
まとめ:第二新卒は「未来の可能性」を伝えて内定を勝ち取ろう

今回の記事のポイントをまとめます。
- 第二新卒の職務経歴書は「実績」より「ポテンシャル(意欲・基礎力)」重視
- 「書くことがない」なら、日々の業務を棚卸しして「工夫(プロセス)」を書く
- 異業種へは「ポータブルスキル」に変換してアピールする
- 短期離職などのネガティブ要素は、未来への意欲でカバーする
職務経歴書は、あなたという商品を売り込むためのプレゼン資料です。 「経験がないから無理」と諦める必要はありません。私も最初は空欄だらけでしたが、見せ方を変えるだけで、希望のマーケティング職への道が開け、給料を2倍にすることができました。
とはいえ、「自分の強みを客観的に見つける」のは一人では難しいものです。 自分の書いた職務経歴書が「採用担当者に刺さる内容」になっているか不安な方は、一度プロの視点でチェックしてもらうことを強くおすすめします。
特に、私たちのような20代未経験者のサポートに特化したエージェントを使えば、無料で「受かる書類」への添削をしてくれます。 私が実際に活用して成功した具体的なノウハウと、おすすめのサポート先は以下の記事ですべて公開しています。ぜひチェックして、理想の転職を成功させてください。



-150x150.png)






