転職活動において、あなたのの価値を最も語る書類、それが「職務経歴書」です。履歴書があなたの基本的なプロフィールを示すものだとすれば、職務経歴書は「あなたが具体的に何ができ、どのような実績を上げてきたのか」を証明し、「入社後にどのように貢献してくれるのか」を採用担当者に具体的にイメージさせるための、最重要プレゼンテーション資料と言えます。
しかし、多くの方が「どこから手をつければいいか分からない」「自分の経験をどうアピールすれば効果的なのか」と悩んでいます。「採用に通じる戦略的視点」から、あなたの職務経歴書を仕上げるための方法を、基礎から応用、具体的な職種別テンプレート&例文まで、余すところなく解説します!
目次
職務経歴書とは?履歴書との違いと、その「超」重要性
まず、職務経歴書の基本的な役割と、履歴書との違いを再確認しましょう。
- 履歴書: あなたの「基本情報(氏名、年齢、学歴、職歴概要など)」を伝える公的書類。主に応募資格の確認や第一印象の把握に使われる。
- 職務経歴書: あなたの「仕事上の具体的な経験・スキル・実績」を詳細に伝え、応募ポジションへの適合性や貢献可能性をアピールするための書類。
経験者採用において、採用担当者が最も時間をかけて読み込み、候補者の実務能力やポテンシャルを判断する材料となるのが、まさにこの職務経歴書です。特に、書類選考の段階では、この書類の出来栄えが合否を大きく左右すると言っても過言ではありません。「とりあえず書けば良い」という考えは捨て、戦略的に「魅せる」ことを意識する必要があります。
まずは形式選びから!職務経歴書の3つの主要フォーマットと最適な選び方
職務経歴書には、主に3つの書き方(フォーマット)があります。自分の経歴や応募する職種に合わせて、最も効果的にアピールできる形式を選びましょう。
1. 編年体形式
- 特徴: 職歴を古い順(過去から現在へ)に記述する形式。
- メリット: キャリアの変遷や成長の過程が分かりやすい。経験の浅い若手にも書きやすい。
- デメリット: 直近の実績やスキルが埋もれやすい。職務経歴に一貫性がない場合や、ブランクがあると目立ちやすい。
- おすすめな人: 社会人経験が浅い方、キャリアパスが一貫している方。
2. 逆編年体形式
- 特徴: 職歴を新しい順(現在から過去へ)に記述する形式。
- メリット: 最新の経験やスキルを最初にアピールできるため、採用担当者が最も知りたい情報をすぐに伝えられる。現在の転職市場(2025年)で最も一般的であり、推奨される形式。
- デメリット: 過去の経歴が後半になるため、キャリア全体の流れを掴むのに少し時間がかかる場合がある。
- おすすめな人: 基本的に全ての方におすすめ。特に、直近の経験やスキルを強くアピールしたい経験者。
3. キャリア式(職務分野別形式)
- 特徴: 職務経験を時系列ではなく、職務内容やスキル分野ごとにまとめて記述する形式。最後に簡単な職歴(在籍期間と会社名)を記載する。
- メリット: 特定のスキルや専門性を強調しやすい。転職回数が多い、ブランクがある、異業種・異職種へ転職(未経験転職)する場合など、経歴の一貫性よりも特定の能力をアピールしたい場合に有効。
- デメリット: いつ、どの会社でその経験を積んだのかが分かりにくい。採用担当者によっては、経歴を分かりにくくしている(何かを隠している?)と捉えられるリスクも。作成の難易度もやや高い。
- おすすめな人: 専門職の方、フリーランス経験が長い方、未経験分野への転職でポータブルスキルを強調したい方、転職回数が多い方など、特定の状況下で有効。
推奨: 迷ったら「逆編年体形式」を選びましょう。これが現在のスタンダードであり、採用担当者も最も慣れている形式です。キャリア式は、明確な意図と高い構成力がある場合に限り検討しましょう。私は転職の際、キャリア式で自身のスキルを存分にアピールしました(笑)
職務経歴書の基本構成要素と「刺さる」書き方のポイント
ここでは、最も一般的な「逆編年体形式」をベースに、職務経歴書の基本的な構成要素と、採用担当者に響く書き方のポイントを解説。
1. 日付・氏名
- 日付: 提出日(郵送日、メール送信日、持参日)を右上に記載。年は西暦・和暦のどちらかに統一。
- 氏名: 日付の下、中央やや左にフルネームを記載。
2. 職務要約
- 超重要ポイント: 採用担当者が最初に読む部分。ここで興味を引けなければ、続きを読む意欲を削いでしまう可能性も。あなたのキャリアの「キャッチコピー」であり「要約」です。
- 記載内容:
- これまでの職務経歴の概要(例: 〇〇業界で約〇年間、△△職として従事)。
- 得意分野、専門性、保有スキル(応募職種に関連性の高いものを強調)。
- 最もアピールしたい実績や強み(簡潔に)。
- 今後のキャリアの方向性や、応募企業で貢献したいという意欲。
- 文字数: 100~200文字程度(3~5行)が目安。簡潔かつ具体的に。
- 例文: 「大学卒業後、〇〇株式会社にて約5年間、法人営業として新規開拓及び既存顧客深耕に従事してまいりました。特に△△(商材や分野)における課題解決提案を得意とし、〇〇(具体的な成果、例: 3年連続で目標達成率120%超)の実績を上げております。顧客との長期的な関係構築力と目標達成へのコミットメントを活かし、貴社の〇〇(事業やポジション)の成長に貢献したいと考えております。」
3. 職務経歴
職務経歴書の中核となる部分。在籍した企業ごとに、担当業務と実績を具体的に記述します。(逆編年体の場合、直近の会社から遡って記述)
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各社ごとの記載項目例:
- 在籍期間: 例)2020年4月 ~ 現在
- 会社名: 正式名称(例: 〇〇〇〇株式会社)
- 事業内容: 簡潔に(例: △△(製品・サービス)の開発・販売)
- 資本金: 〇〇円 (任意)
- 従業員数: 〇〇名 (任意)
- 上場区分: 例)東証プライム上場 (任意)
- 雇用形態: 例)正社員
- 所属部署・役職: (在籍期間中に異動や昇進があれば、それも年月と共に記載)
- 職務内容:
- 担当した業務を箇条書きで具体的に記述。
- 「誰に対して」「何を」「どのように」行ったかが分かるように書く。
- 動詞を使って、能動的に表現する(例: 「〇〇を担当」ではなく「〇〇を実施」「〇〇を推進」「〇〇を構築」)。
- 実績:
- 職務内容と紐づけて、具体的な成果を定量的に示すことが極めて重要。
- 数字(売上、利益、コスト削減率、達成率、件数、期間短縮など)を積極的に用いる。
- 数字で示せない場合は、定性的な成果(例: 業務プロセス改善による効率化、顧客満足度向上への貢献、社内表彰受賞など)を具体的に記述する。
- STARメソッド(詳細は参考)を意識すると、具体的で分かりやすい実績記述になる。(参考:https://linkambition.jp/columns/174/)
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ポイント:
- 応募職種との関連性を意識: 求人票を読み込み、求められている経験やスキルに関連する業務内容・実績を重点的に、具体的に記述する。逆に関連性の薄いものは簡潔にするか、場合によっては省略も。
- 「再現性」を意識させる: 過去の実績が、応募先企業でも同様に再現できる(=貢献できる)と思わせることが重要。
- 守秘義務に注意: 具体的な数字を出す際、企業の機密情報に触れない範囲で記述する(例: 「前年比〇%増」など相対的な表現を使う)。
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例文(営業職の一例):
■2020年4月 ~ 現在 〇〇〇〇株式会社 【事業内容】法人向けクラウド型〇〇システムの開発・販売(東証グロース上場) 【資本金】〇億円 【従業員数】約300名 【雇用形態】正社員 【所属部署】営業本部 第1営業部(2022年4月~現在)← 営業本部 第2営業部(2020年4月~2022年3月) 【職務内容】 ・首都圏エリアの中堅企業(従業員数100~500名規模)を対象とした、自社クラウドシステム(〇〇)の新規開拓営業及び既存顧客へのアップセル・クロスセル提案(2022年4月~現在) ・中小企業を対象とした新規開拓営業(テレアポ、訪問、オンライン商談)(2020年4月~2022年3月) ・顧客への導入支援、活用促進コンサルティング ・展示会での製品デモンストレーション、セミナー講師 ・営業資料、提案書の作成 【実績】 ・個人売上目標 達成率:平均125%(2022年度、2023年度、2024年度上期) - 特に2023年度は、新規大型案件(契約金額〇〇万円)を〇件受注し、部門内MVPを受賞。 ・担当既存顧客の平均契約単価を、前任者比で約15%向上(2023年度)。 ・新規開拓において、紹介経由でのアポイント獲得率を、施策実施前と比較し約20%改善(2021年度)。 ・顧客満足度アンケートにて、担当顧客からの平均評価4.8/5.0を獲得(2024年度上期)。
4. 活かせる経験・知識・スキル
職務経歴でアピールした内容を補強し、採用担当者があなたのスキルセットを一目で把握できるようにまとめる項目です。
- 記載する項目例:
- 語学: 例)英語 ビジネスレベル(TOEIC 900点、海外営業経験5年)
- PCスキル: 例)Word、Excel(関数、VLOOKUP、ピボットテーブル、マクロ作成)、PowerPoint(提案資料作成経験多数)、Access、Google Workspace各種ツール
- プログラミング言語/開発環境: 例)Java, Python, AWS, Docker, Git
- 資格: 例)日商簿記検定2級(2021年取得)、応用情報技術者試験(2023年合格)
- 専門知識: 例)〇〇業界の市場動向、△△関連法規、□□会計基準
- マネジメント経験: 例)チームリーダーとしてメンバー5名の育成・目標管理を担当(2022年~現在)
- 書き方のポイント:
- 具体的に記述する: 「PCスキル:基本操作」ではなく、使用できるソフトやレベルを具体的に。
- 応募職種に合わせて取捨選択・強調: 求められているスキルを優先的に記載。
- レベル感を明確に: 「ビジネスレベル」「日常会話レベル」「読み書きレベル」など、客観的に伝わるように。
5. 自己PR
職務経歴だけでは伝えきれない、あなたの強み、仕事への取り組み姿勢、入社への熱意などを補足的にアピールする項目です。
- 記載内容:
- 職務経歴で触れた実績の背景にある、あなたの強み(思考プロセス、工夫、行動特性など)を深掘りする。
- 応募企業や職種への強い関心や熱意を、具体的な理由と共に示す。
- キャリアチェンジの場合、その動機やこれまでの努力を記述する。
- 仕事をする上で大切にしている価値観や信条。
- 書き方のポイント:
- 職務経歴の内容と重複しすぎないように、異なる切り口やエピソードを選ぶ。
- ストーリー性を持たせ、人柄が伝わるように意識する。
- 応募企業への貢献意欲で締めくくる。
- 文字数は3~5行程度が一般的だが、アピールしたい内容に応じて調整。
- 例文: 「前職での〇〇(実績)達成の背景には、『常に半歩先の顧客ニーズを予測し、先回りして提案する』という私の信念がありました。市場動向や顧客との日々の対話から仮説を立て、関係部署を巻き込みながら新しい価値提供を模索するプロセスに、大きなやりがいを感じております。貴社の〇〇(事業や理念)は、まさに私の目指す顧客中心の価値創造を体現されており、これまでの経験で培った〇〇(強み)を活かして、その更なる発展に貢献できることを楽しみにしております。」
6. 貴社で活かせること(任意項目)
自己PRとは別に、より直接的に「あなたのスキルが、この会社・この仕事でどう役立つか」を示す項目を設けるのも効果的です。
- 書き方: 箇条書きで2~3点程度、自身の主要なスキル・経験と、それが応募企業の求人内容や事業課題にどう結びつくかを簡潔に記述する。
- 例:
- 「〇〇(スキル/経験):貴社の△△(求人内容/事業課題)において、□□(具体的な貢献)が可能です。」
- 「△△(スキル/経験):貴社の□□(求人内容/事業課題)において、〇〇(具体的な貢献)を実現します。」
「必ず読まれる」職務経歴書にするための5つの極意
内容を充実させるだけでなく、「伝わる」職務経歴書にするためには、以下の5つの点を強く意識することをおすすめします。
- 読み手(採用担当者)を常に意識する: 彼らが何を知りたいのか、どんな情報を求めているのかを考え、それに合わせて情報を取捨選択し、構成を工夫する。
- 応募先ごとに「最適化(カスタマイズ)」する: 面倒でも、必ず応募企業・求人ごとに内容を見直し、アピールポイントや表現を調整する。使い回しはすぐに見抜かれる。
- 「事実」+「具体的なエピソード(行動)」+「数字(成果)」で語る: 抽象的な自己評価ではなく、客観的な事実とそれを裏付けるエピソード、そして定量的な成果を示すことで、圧倒的な説得力が生まれる。
- 「専門用語」と「分かりやすさ」のバランス: 専門性をアピールすることは重要だが、異なる部署の担当者や人事担当者にも理解できるよう、過度な専門用語や社内用語は避けるか、簡単な注釈を加える。
- 見やすいレイアウト・デザインを徹底する: 適度な改行、箇条書きの活用、フォントや文字サイズの統一、十分な余白など、視覚的な読みやすさにも最大限配慮する。情報は詰め込みすぎず、通常A4用紙2~3枚に収めるのが目安。
【職種別】すぐに使える!職務経歴書テンプレート&例文集
ここでは、代表的な職種別に、職務経歴書の構成テンプレートとポイント、簡単な例文をご紹介します。これらを参考に、ご自身の経験に合わせてカスタマイズしてください。
営業職向けテンプレート&例文
- アピールポイント: 目標達成率、新規顧客獲得数、既存顧客の売上伸長率、顧客単価、提案力、交渉力、関係構築力、市場開拓経験など。「数字」で語ることが特に重要。
- テンプレート構成例 (逆編年体):
- 日付・氏名
- 職務要約(実績数値を盛り込む)
- 職務経歴(担当顧客層、商材、具体的な営業プロセス、定量的な実績を詳細に)
- 活かせる経験・知識・スキル(営業手法、語学力、プレゼンテーションスキルなど)
- 自己PR(目標達成意欲、顧客志向、工夫した点など)
- 実績例文: 「新規開拓において、年間目標1,000万円に対し、1,500万円(達成率150%)を達成。特に〇〇業界へのアプローチを強化し、新規契約を〇件獲得。」
エンジニア・IT系職種向けテンプレート&例文
- アピールポイント: 担当プロジェクト概要(規模、期間、役割)、開発環境(言語、OS, DB, FW, ツール等)、担当フェーズ(要件定義~テスト、運用)、技術的な成果(性能改善、工数削減など)、自己学習意欲。
- テンプレート構成例 (逆編年体 or キャリア式も可):
- 日付・氏名
- 職務要約(得意な技術領域、経験年数)
- テクニカルサマリー/スキル要約(言語、OS, DB, FW, ツール等を経験年数と共に一覧化)←最初に持ってくるのが効果的
- 職務経歴(プロジェクトごとに詳細を記述)
- プロジェクト名/期間/規模(人数、予算など)
- 担当フェーズ/役割
- 開発環境(言語、OS, DB, FW, ツール等)
- 業務内容・実績・工夫点(具体的な担当機能、技術的課題への対応、成果など)
- 自己PR(技術への探求心、チームへの貢献、課題解決への取り組みなど)
- 職務経歴(プロジェクト)例文: 「〇〇(システム名)開発プロジェクト(2022年5月~2023年10月 / 10名規模) 【役割】バックエンドエンジニア(リーダー) 【担当フェーズ】要件定義、設計、開発、テスト、導入支援 【開発環境】言語: Java(Spring Boot), DB: PostgreSQL, OS: Linux, Cloud: AWS(EC2, S3, RDS), その他: Docker, Git 【業務内容・実績】 ・〇〇機能の設計・開発を担当。△△(技術的工夫)により、処理速度を従来比で約30%改善。 ・若手メンバー2名のコードレビュー及び技術指導を実施。 ・CI/CD環境の構築を主導し、デプロイ時間を約50%削減。」
企画・マーケティング職向けテンプレート&例文
- アピールポイント: 担当した企画・プロジェクトの概要と成果(KPI達成率、ROI、売上貢献度、認知度向上など)、市場分析力、企画立案プロセス、実行力、関連部署との連携、使用ツール(分析ツール、MAツールなど)。
- テンプレート構成例 (逆編年体):
- 日付・氏名
- 職務要約(得意な領域、実績概要)
- 職務経歴(担当した企画・施策ごとに記述)
- 企画/プロジェクト名/期間
- 目的/背景/課題
- 担当業務/役割(企画立案、調査分析、実行、効果測定など)
- 具体的な施策内容と成果(KPIと実績数値を明記)
- 活かせる経験・知識・スキル(マーケティング手法、分析スキル、使用ツール、語学力など)
- 自己PR(企画力、実行力、分析力、市場への洞察力など)
- 実績例文: 「〇〇(商品)の認知度向上を目的としたSNSキャンペーンを企画・実行。ターゲット層への的確なアプローチにより、キャンペーン期間中のエンゲージメント率を目標値の150%達成、指名検索数を前月比で30%増加させた。」
事務・管理部門系(人事・経理・総務など)向けテンプレート&例文
- アピールポイント: 担当業務の正確性、効率性、業務改善実績(コスト削減、時間短縮など)、PCスキル(特にExcel、専門ソフト)、関連法規の知識、コミュニケーション能力(他部署連携)、守秘義務意識。
- テンプレート構成例 (逆編年体):
- 日付・氏名
- 職務要約(担当領域、経験年数、アピールポイント)
- 職務経歴(担当業務を正確に、かつ改善実績などを交えて記述)
- 例(経理): 月次・年次決算業務、売掛金・買掛金管理、経費精算、税務申告補助など
- 例(人事): 採用業務(計画~実行)、労務管理、給与計算、社会保険手続き、研修企画・運営など
- 業務改善実績・効率化への貢献(具体的な内容と成果を記述)
- 活かせる経験・知識・スキル(PCスキル詳細、専門知識、資格など)
- 自己PR(正確性、責任感、協調性、改善意欲など)
- 業務改善実績例文: 「経費精算フローの見直しとRPAツールの導入を提案・実行し、月間の処理時間を約20時間削減、人的ミスを〇%削減した。」
未経験職種への応募向けテンプレート&例文
- アピールポイント: ポータブルスキル、学習意欲、異分野での経験から得た独自の視点、自己学習や資格取得などの努力。キャリア式フォーマットの活用も。
- テンプレート構成例 (キャリア式 または 逆編年体に自己PR等で補強):
- 日付・氏名
- 職務要約(未経験だが活かせるポータブルスキルと熱意を強調)
- 活かせる経験・知識・スキル(ポータブルスキルを前面に、具体的なエピソードと共に記述)
- 自己PR(なぜ未経験で挑戦するのか、これまでの努力、入社後の学習計画、貢献意欲を強くアピール)
- 職務経歴(会社名と在籍期間、簡単な業務内容に留める場合も)
- 学歴・資格など
- 自己PR例文: → ポータブルスキルと学習意欲を軸に構成。
これは避けたい!職務経歴書のよくあるNG例と改善策
以下のようなNG例に陥らないよう注意しましょう。
- 【NG】履歴書と内容が矛盾・重複している: 職歴期間や役職が違う、自己PRがほぼ同じなど。→ 必ず両方を見比べて整合性を取る。役割分担を意識する。
- 【NG】具体性がなく、実績が不明: 「〇〇業務を担当」「△△に貢献」だけでは何も伝わらない。→ 5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)と数字を意識して具体化する。
- 【NG】長すぎる、または短すぎる: 情報が多すぎて要点が掴めない、または情報が少なすぎて意欲や能力が伝わらない。→ A4で2~3枚を目安に、情報を精査・凝縮する。
- 【NG】誤字脱字、体裁の乱れ: プロ意識を疑われる致命的なミス。→ 何度も読み返し、可能なら第三者にもチェックしてもらう。Wordなどの校正機能も活用。
- 【NG】アピールポイントが応募先とズレている: 企業の求める人物像やスキルと、自分のアピール内容が合っていない。→ 求人票や企業HPを徹底的に読み込み、「求められていること」を意識して内容を最適化する。
- 【NG】ネガティブな表現が多い: 前職の不満や批判、自己否定的な言葉。→ ポジティブな言葉遣いを心がけ、課題や失敗も「学び」や「改善への取り組み」として表現する。
- 【NG】専門用語・社内用語の多用: 読み手が理解できない可能性がある。→ 業界標準の用語以外は避けるか、簡単な説明を加える。
最終チェックリスト – 提出前にもう一度だけ確認!
完璧だと思っても、提出前には必ず以下の項目を最終チェックしましょう。
- ⬜︎ 誤字・脱字はないか?(声に出して読むと効果的)
- ⬜︎ 日付、氏名、連絡先は正確か?
- ⬜︎ フォーマットは適切か?(逆編年体が基本)
- ⬜︎ 職務要約は魅力的で簡潔か?
- ⬜︎ 職務経歴は具体的で、実績は定量化されているか?
- ⬜︎ 活かせるスキルは分かりやすく整理されているか?
- ⬜︎ 自己PRは熱意と強みが伝わるか?
- ⬜︎ 応募企業・職種に合わせて内容は最適化されているか?
- ⬜︎ 履歴書との整合性は取れているか?
- ⬜︎ 全体のボリュームは適切か?(A4で2~3枚程度)
- ⬜︎ レイアウトは見やすく、体裁は整っているか?
- ⬜︎ 専門用語や社内用語を使いすぎていないか?
- ⬜︎ ポジティブな表現で書かれているか?
まとめ: 最高の職務経歴書で、キャリアの可能性を最大限に引き出そう!
職務経歴書は、あなたのこれまでの努力と成果を結集させ、未来の可能性を提示するための、まさに「あなただけの最高のプレゼンテーション資料」です。単なる経歴の記録ではなく、「採用する価値のある人材である」ことを戦略的に証明するツールとして捉え、作成に取り組むことが重要です。
質の高い職務経歴書は、間違いなくあなたの転職活動を力強く後押しします。 この記事で解説した考え方、構成、書き方のポイント、そして職種別のテンプレートと例文を参考に、ぜひあなた自身の最高の職務経歴書を作成してください。
本当に職務経歴書で困ったら転職のプロに相談するのが一番!自分に合う転職エージェントを複数選んで添削してもらうのがオススメ!
転職エージェントについてはコチラから!