退職が決まったけど、退職届ってどう書けばいいの?「手書きじゃないとダメ?」「退職届と退職願って違うの?」——初めての退職だと分からないことだらけですよね。
結論から言うと、退職届の書き方には決まった型があり、テンプレートに沿って書けば10分で完成します。
この記事では、退職届の書き方をテンプレート・手書き見本付きで解説します。封筒の書き方から提出の流れまで、初めてでも迷わないよう全て網羅しました。
「退職届」「退職願」「辞表」の違い|どれを出す?
まず、3つの書類の違いを整理しましょう。
退職届
退職の意思を「届け出る」書類です。提出した時点で退職の意思表示が成立します。民法上、提出から2週間で退職が可能です。多くの会社では、退職が正式に承認された後に提出を求められます。
出典:労働基準監督署「退職の申し出は2週間前までに」
退職願
退職を「お願い」する書類です。退職届と違い、会社が承認する前なら撤回できます。「まず退職願を出して、承認後に退職届を出す」という会社もあります。
辞表
役員や公務員が使う表現です。一般の会社員は「退職届」か「退職願」を使います。ドラマで「辞表を叩きつける」シーンがありますが、普通の会社員がやることではありません。
結論: 一般の会社員は、まず就業規則を確認してください。指定がなければ「退職届」で問題ありません。上司に口頭で退職を伝えた後、承認を経て退職届を提出するのが一般的な流れです。
退職届の書き方|テンプレートと手書き見本

用意するもの
- 用紙: 白の便箋(B5が一般的、A4も可)。罫線はあってもなくてもOK
- ペン: 黒のボールペンまたは万年筆(消えるボールペンはNG)
- 封筒: 白の長形3号封筒(B5三つ折りサイズ)
- 印鑑: 認印(シャチハタ不可の会社もあるため確認)
テンプレート(縦書き)
退職届の基本的な書き方は以下の通りです。
タイトル: 退職届
本文:
私儀
このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたしたく、ここにお届けいたします。
令和○年○月○日
○○部○○課 ○○ ○○(氏名) ㊞
株式会社○○○○ 代表取締役社長 ○○ ○○ 殿
書き方のルール
- タイトルは「退職届」を中央上部に書く
- 「私儀」は本文の書き出し。行末(下端)に書く
- 退職理由は自己都合なら「一身上の都合により」で統一。詳しい理由は不要
- 退職日は上司と合意した日付を記入
- 届出日は退職届を提出する日
- 宛先は代表取締役社長宛て(直属の上司ではない)
- 氏名の下に捺印する
横書きの場合
横書きでも基本構成は同じです。会社から横書きの指定がある場合や、PCで作成する場合は横書きを使います。
退職届
令和○年○月○日
株式会社○○○○ 代表取締役社長 ○○ ○○ 殿
○○部○○課 ○○ ○○
私儀、このたび一身上の都合により、令和○年○月○日をもちまして退職いたしたく、ここにお届けいたします。
手書きとPC作成、どちらがいい?
どちらでもOKです。 以前は手書きが一般的でしたが、現在はPC作成でも問題ない会社がほとんどです。ただし、会社から「手書きで」と指定された場合はそれに従いましょう。
PC作成の場合は、署名だけ手書きにするのが一般的です。
封筒の書き方と入れ方
封筒の書き方
- 表面: 中央に「退職届」と書く
- 裏面: 左下に「○○部○○課 ○○ ○○(氏名)」と書く
- 封筒の色: 白(茶封筒はNG)
- サイズ: 長形3号(B5三つ折り)または長形4号(A4三つ折り)
用紙の折り方と入れ方
- 用紙を三つ折りにする(下から1/3を折り上げ、上から1/3を被せる)
- 封筒に入れる時は、右上が封筒の裏面上部に来るように入れる
- 封をする必要はない会社が多いが、念のため「〆」を書いてもOK
退職届の提出から退職日までの流れ
退職届を出した後の流れも確認しておきましょう。
ステップ1: 上司に口頭で退職を伝える(退職届提出の前)
退職届をいきなり出すのはNGです。まず口頭で直属の上司に退職の意思を伝え、退職日の合意を得てから退職届を提出します。
→ 関連記事: 退職の切り出し方がわからない20代へ
ステップ2: 退職届を提出する
上司と退職日が合意できたら、退職届を作成して提出します。提出先は直属の上司です。
ステップ3: 業務の引き継ぎ
退職届提出後は、後任者への引き継ぎを進めます。引き継ぎ書を作成し、漏れがないようにしましょう。引き継ぎ期間は1ヶ月が一般的です。
ステップ4: 有給休暇の消化
残っている有給休暇がある場合は、引き継ぎ完了後に消化するのが一般的です。有給を使う場合は、早めに上司に伝えましょう。
ステップ5: 最終出社日
最終日は、お世話になった方への挨拶、備品の返却(社員証・PC・制服など)、退職書類の受け取り(離職票・源泉徴収票など)を行います。
よくある質問
退職届を出したら撤回できる?
退職届は原則として撤回できません。ただし、会社側が承認する前であれば交渉の余地はあります。迷いがある段階では退職届ではなく退職願を出すか、そもそも書面を出す前に口頭で相談しましょう。退職届はいつまでに出す?
就業規則で定められた期限を確認してください。一般的には退職日の1ヶ月前です。民法上は2週間前で退職可能ですが、引き継ぎや円満退職を考えると1ヶ月前がベストです。退職理由は「一身上の都合」以外に書くべき?
自己都合退職であれば、「一身上の都合により」で十分です。具体的な理由(人間関係が悪い、給与が低いなど)を書く必要はありません。会社都合退職の場合は、その旨を記載します。退職届を郵送してもいい?
原則として手渡しが基本です。ただし、やむを得ない事情(体調不良・パワハラなど)で出社できない場合は、配達証明付き郵便で送ることも可能です。退職届を受け取ってもらえない場合は?
上司が退職届を受け取らない場合でも、退職する権利は法律で保障されています。人事部に直接提出する、内容証明郵便で送る、という手段があります。どうしても難しい場合は労基署に相談しましょう。まとめ
退職届の書き方は決まった型があるため、テンプレートに沿えば簡単に作成できます。
書き方のポイントをおさらい:
- 用紙は白の便箋(B5 or A4)、ペンは黒のボールペン
- 退職理由は「一身上の都合により」でOK
- 宛先は代表取締役社長宛て
- 封筒は白の長形3号、表に「退職届」、裏に氏名
- 手書きでもPC作成でもどちらでもOK
退職届は「退職手続きのゴール」ではなく、「スタート」です。退職が決まったら、次のキャリアの準備も同時に進めましょう。
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